あの岬を回ればいつもの岩盤の壁だった。その隙間が逆ブイの字に割れていて、あいつは大概そこで、休んでいる。 断崖絶壁であるということは、その下の水深は相当あるということだった。昔、潜水士の免許を持った友人がアクアラングをつけて潜ったら、何本も…
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